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12歳年下の彼に溺愛される話

第71章  淡路島へ行こう



このフロアから案内を始めたので
最初の方は私にも聞こえていたが、
そのまま声がプールの方へと
移動して行って。遠ざかって行って。

來翔さんと彼はこの別荘の中を
色々とルームツアーしてる間にも
リビングには、コーヒーのいい香りが
漂って来て居て。

『そろそろ…ミナトとライトも
戻って来る頃かな??
コーヒーにピッタリな物も…
届くと思うんだけどね…』

そんな事を有翔さんが言うと
ピンポーンとインターフォンが鳴って
誰かが訪ねて来たみたいだった。

有翔が玄関に対応をしに行って。
何かを持って戻って来る。

彼の手にある紙袋に見覚えがあって。

「それ…こぞらのおやつ…のやつ…」

『そうそう、知ってるかなって
思ってたけど、こぞら荘にある所ね。
頼んだら取り置きとかも…出来るんだよね』

こぞら荘と言うのは、淡路島の
山の上にある複合施設で。
カフェや…お宿、お洒落な雑貨屋さん
なんかがあって、映える…スポットなのだが。

そこにあるこぞらのおやつの
淡路市の食材を使った
マフィンが人気で売り切れ必須なのだ。

今月の…5月の限定のマフィンは

烏龍茶とベリーのマフィン
キャラメルバナナマフィン

オンラインショップで通販も出来て
並ばなくても買う事も出来るのだそうだ。

オレンジとカスタードクリームマフィン
プレミアムプレーンマフィン
プレミアムチョコマフィン

の3種類のマフィンは
店頭販売限定の通販では買えないもの。

その5種類のマフィンを
買って届けてくれた…みたいなんだけど。
お取り置きのお願いは…
前もって予約の連絡をしてくれてたらしく。

大和はどれなら食べれそうかな?と
聞かれたので、ラインナップを見ると
どれでも…大和が食べられそうな
感じの材料の物だったけど。

「今…食べちゃうと…お夕飯が…」

入らなくなってしまうかも…と
巴が心配をしていると。
小さめのサイズにカットして
皆でシェアして食べようかって
そんな提案を有翔がして来て。

リビングの全面窓になっていて
開放感と広さを感じさせる
ウッドデッキバルコニーへと続く
ガラスの戸を開くと。

爽やかな風な中に吹き込んで来る。

大人数でのバーベキューを
想定してるだけあって。


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