第69章 大阪まいしまシーサイドパーク
私達がお風呂に行ってる間に
このリビングのソファベッド2台を
眠れるようにベッドメーキングを
2人がして置いてくれるらしいので。
『お二人は…あっちですか??』
そう言ってあっちと、葵が
ベッドルームのドアを指差して。
港斗君がどうしましょうかと
私の方を見て来て。
選択肢としては、私と港斗君が
大和と一緒にベッドルームで寝るか。
それとも私と葵ちゃんが…
あっちのベッドルームの
ダブルベッドで寝るかの…
選択肢…しかないんだけど…。
こっちのリビングのソファベッドは
テーブルを間に挟んで
端と端に配置されているし。
ドア一枚の向こう側に誰かいる状態だし
まぁ…あの…小林君だから
何かがあるとも…思い難い気がして。
むしろあったら…葵ちゃん的には
大歓迎だろうしなぁと思って。
私と彼とでベッドルームを
使わせて貰う事にした。
大和の寝相が…凄く良ければ…
葵ちゃんと一緒でも良かったんだけど。
私を蹴るならいいけど、葵ちゃんの
顔でも蹴られちゃったら困るし…。
前に1回妹が凄い顔になってて
旦那さんにDVでもされたの?って
お騒ぎした時があったんだけど…。
夫婦喧嘩でも何でも無くて、
大和の踵が当たった…って言うね…。
港斗君と一緒にクルーザーを後にして
ホテルのある建物に向かった。
夜のマリーナはライトアップされていて、
2人がお風呂のついでに
散歩を楽しんだのも…この辺りは
再開発されて綺麗になったばかりだし
潮風を感じながらの夜の散歩も…
いい雰囲気だなぁって。
『ふたりにはさっきは僕達に
気を遣って貰っちゃいましたし…、
僕達も…ゆっくり…この辺りの
散歩してからあっちに戻りましょうか…?』
「2人が一緒に来てくれたお陰で
大和の事も…自分達だけで
見てなくちゃって思って無くて済んで
子供連れだけど…、沢山楽しめたし…
今日は…ここを選んでくれてありがとうね」
ここのマリーナの公園も
新しくて綺麗だったし
大和位の子供が遊ぶのに
丁度いい遊具だったし…。
ホテルの建物もそんなに大きくないので
大浴場もこじんまりとしていて。
6人ほど入れば満員になりそうな
そんな感じのカワイイ大浴場だった。