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12歳年下の彼に溺愛される話

第69章 大阪まいしまシーサイドパーク



『巴さん…』

彼の顔が近付いて来て
ちゅ…っと触れるだけのキスをされる。
なんだかその触れるだけのキスが、
くすぐったい様な、照れくさい感じがして。
恥ずかしくなって、自分の顔を
彼の首元にすりすりとすり寄せた。

『丁度…サンセットの
時間になって来ましたね…』

夕陽がオレンジ色の光を
マリーナの中に落としていて。

マリーナに停泊してる
クルーザーやヨットの白い船体は
黄昏色に全部染められて行く。

「凄い…素敵な景色、
ここが大阪って信じられない感じ…」

『あの2人も…今頃この上で…
チューぐらいしてますかねぇ??』

2人の…距離感は…友人以上
恋人未満なぐらいには
大分近付いてる感じはしてるので。

何か…きっかけでもあれば…、
恋人同士になるんだろうなぁって。

「どうだろう……?
でも…あのフライブリッジは
凄い…いい雰囲気になってそうだね…」

『クルーザーの窓からこうやって
巴さんと見る夕陽も良いですけどね?』

彼に腰に腕を回されて
触れるだけじゃない…キスに
束の間の2人だけの時間を楽しむ。

ギィイイッと…小さな音を立てて
ベッドルームのドアが開いて
眠そうな目をコスコスしながら
大和がお昼寝から目を醒まして起きて来て。

『巴ねぇね、おしっこぉ~』

「大和、起きたんだね。
おしっこね?うん、おしっこしに行こうね…」

トイレは共用のトイレを使うので、
尿意を訴える大和を連れて
共用のトイレを目指した。

おトイレを済ませてマリーナにある
小さな子向けの綺麗な公園で
遊びたいと言うので、夕方になって
貸し切り状態の公園で
遊ぶ大和を彼と見守っていると。

LINEの着信音が聞こえて来て。
バーベキューの食材が
クルーザーに届いたので
焼けた頃に戻って来て下さいと
葵ちゃんからLINEと
バーベキューセットの画像が届いていて。

既にコンロで焼き始められる
用意をしてくれている様だった。

そんな事をしてる間に
完全に陽も落ちてしまって
夜になって暗くなったので。
大和にご飯を食べに行こうと言って。

大和の手を右と左から引いて
クルーザーへと戻った。

『見て下さいよ…巴姉サン。
これ…焼き牡蛎焼きましょう!
凄い、美味しそうですよ~』

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