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12歳年下の彼に溺愛される話

第68章 2024年4月30日~5月2日




「お邪魔します…」

…と言うのはここは彼の家でも
彼の部屋でもなくて、
大衆中華料理店の半個室だから
おかしいのかも知れないが…。
巴はそう声を掛けながら
間仕切りになっている
レースのカーテンを上げて中に入った。

大人4人が入れば
隣の人と身体を密着する感じの
小さい半個室の掘りごたつ席で。
巴は有翔の向かい側に座った。

『まずは…時間もあまりないし、
ランチ…どれにする?』

そう言ってこっちから見やすい様に
ランチのメニューを見せてくれて。
彼はここの麻婆豆腐が好きらしい。
有翔さんは麻婆豆腐のセットと
それから単品で北京ダックを頼んでいて。
私は小さなオカズが色々と食べられる
レディースセットにした。
デザートにゴマ団子付いて来るし…。

『最初に…話をする前に…
確認しときたい事があるんだけど…。
今日、僕と…ランチ来るって話は
ミナトは…知ってるの?
それとも…ミナトには内緒な感じ?』

「私は…この店に
ランチを食べに来ただけですし、
有翔さんには…、
お話を聞きに来ただけです」

彼にそれが知れて疚しいことは無いと
そう言いたげに…巴が言うと
そう…とだけ有翔は巴に返した。

『そうだなぁ……友坂さんが
僕から聞きたいのは…、あの後の話?
僕とライトと合流したシオンが何か
自分達の事言ってたとか?』

双子とも彼は友達だし、
彼女…が…紫苑さんが
ふたりと会っていたのも
港斗君繋がり…だったみたいだし…。

『じゃあ…まずは…僕達と…
シオンの関係から…かな?
まぁ…偶に会ってセックスするだけの
セフレって関係だけどね?昔から。
なんかシオンが言うには
双子だからコンビネーションが
抜群だとか…なんとか…言ってたけどね』

そう話す有翔の口ぶりからは
本当に恋愛感情は全くない感じで。
どこで誰と紫苑さんが付き合って居ても
結婚していたとしても、
セックスしていたとしても興味無さそうだった。

『まぁ…シオンは…僕にとっても
ライトにとっても、ミナトにとっても
初めての…女…だった訳だしね…?
僕達の学年の連中大体皆、
シオンで童貞卒業してるよ』

想像以上に…ヤバい人だった…。

『何か…何て言うんだっけ?…
一種の依存症…?か
なんだとかは聞いたけどね…』



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