第5章 初めての星空
ユリ side
こんな特別な場所に来ていいのだろうか…?
兵長が地下街からあの二人と出てきたときに来た場所
兵長にとっては凄い大切な場所なはずなのに…
私なんかを…
それ以前に部屋を出る時兵長に握られた手が凄い熱い…。
推しに触られてると思うだけで…もう…死ぬ…。
その日の星は綺麗で、冬のダイヤモンドが見えた。
私は昔から天文学が好きだった。
何をしてなくても見えるし、誰よりも輝いてる。何より孤独な私を慰めてくれるように見える。
私は無我夢中に兵長に星について語った。
兵長はずっと聞いてくれてた。
きっと星について知らないだろう。勉学は兵長出来なかっただろうし…。
でも、頷きながら聞いてくれた。目を見て聞いてくれた。質問してくれた。
こんなに真剣に話を聞いてくれる人は今まで、いなかったから、凄く嬉しかった…。
これだから兵長が大好きなんだよ…。
原作にないよ。こんなシーン。
私と二人だけの時間。
今までで一番特別な気がする。
「冬のダイヤモンド忘れないでくださいね!」
覚えてて欲しい。
「あぁ。」
それだけでも嬉しいから。
そうして部屋に帰った。