第5章 初めての星空
ユリ side
地上に上がった。
予想以上に肌寒く、私は小刻みに震えていた。
でもそんな事どうでも良くて。
今はただ目の前にある街並みに目を輝かせていた。
夜だけどそこにはいつもみていたあの世界だ、、、、。
ファサ
夢中になっていると、兵長が無言でフード付きのマントを私に着せてくれた。
信じられない
地下にいるときは実感はあった。でも外に出るとまるで違う。
感動した。
その時自然と思った。
ここに来て感情が豊かになったなと。
良いことなのか、、、、、、。
そんなことを考えているうちに本部に着いた。
私とリオナ、兵長にハンジさんは団長室に呼び出された。
「先程も言ったように聞きたいことは山程あるのだが、今日は遅いし、君たちも疲れただろうから、休んでくれ。」
「おいエルヴィンこいつらの寝床がねぇだろうが」
「それなら心配ない。私の部屋とリヴァイの部屋に一人ずつ泊まれば良い。ソファもあるからな」
「えぇ!なんで私の部屋はないの!?女の子何だから異性と泊まるとか絶対嫌だって!!!!」
ハンジさんがでかい声で話す。
「声がでけぇぞクソメガネ。そもそもお前は女じゃなくて奇行種だろうが、、、、。何よりお前は部屋が汚い。」
「えぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!!!!」
「リヴァイの言うとおりだな。」
「エルヴィンまで、、、、、」
この会話
何度も見てきた。
進撃の中ではこの三人での会話が一番好きだ。
「私達なんでも良いですよ、、、、、。」
とっさに私が話のに入ってしまった、、、、、、、、、、。
やらかした、、、、、。
もっと聞きたかったのに。
「俺は黒髪のガキを見る。エルヴィンは茶髪のガキを見ろ。」
そう言って私の手を引いた。
「わかったよリヴァイ。」
「結局わたしはぁ???????」
ハンジさんのすねている顔が可愛くて仕方ない、、、、、。
「おやすみユリ」
「おやすみリオナ」
そう言葉を交わし、私と兵長は団長室を出た。