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死んだと思ったら人類最強と恋をした。

第2章 退屈な日々


ユリ side

しばらく私は屋上にいた。きれいな夕空がいっぱいに広がる。
ピンクと水色、紫が混ざった雲に奥に見える月と夕日。

なんにも考えたくないときは空を見る。

空はいつも似ているようで違っていて、こんな私にでも励ましを送ってくれるような気がする。

ぼーとしていたら下校時刻を過ぎそうになっていまた。

柵によりかかり顔を出し、下を覗く

このまま落ちて死ねたらなーなんてことを考えた。

その瞬間

何者かに背中を押された。

もちろん私は柵から身が出てしまっていた。

誰だ。

瞬間的に思ってしまった。

一瞬見えたうちの制服男か女かもわからない。

もしかして怪談話?なんて思ってしまった。

こんなことを考えてもどうしようもない。

物語みたいに本当にスローモーションに見える。

対して死ぬことに恐怖がない為冷静に頭が回ってしまう。

少し悔しくも思える。

きっと素敵な人には走馬灯が見えるのだろう。でも私には見えない。強いていうなら兵長くらいか?

最後まで兵長のことしか考えられないとか本当にヲタクなんだなと思う。

もしかして最後叫んだら転生できちゃったりしちゃって

叫ぼうとした瞬間

脳裏になにかが見えた。

何かは分からないが

関わってはいけないものだとは思った。

でもそんなことは一瞬

私は思いっきり叫んだ。

「リヴァイ兵ちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜う!!!!!!!!!!!!あいしてる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

笑顔いっぱいで叫んだ後

私の体は思いっきりコンクリートへと落ちた。

グチャ

気持ち悪い音が響いた。

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