第24章 vs■■■
翌日、昨日の夜そのまま寝てしまった身体を綺麗にしようとお風呂へ入ってからバースペースへ移動した。
ドアを開けると、パンの焼けたような香ばしい香りとコーヒー豆のいい香りが鼻腔をくすぐる。
部屋をぐるりと見渡すがかっちゃんはまだ解放してないみたいだ。
『おはよう』
「お、ちゃんおはよ。」
『ミスター、弔くんおはよ』
カウンターには黒霧に淹れてもらったのかコーヒーを啜るミスターと弔くんが座っていた。
「ちゃん!おはようございますッ!こっちきて一緒に食べましょー!黒霧さんのサンドイッチとっても美味しいのですッ」
『おはよトガちゃん。久々の黒霧の朝ご飯だー!嬉しい!』
「、飲み物はいかがします?」
『ミルク!温かいのがいいな。』
「かしこまりました。」
黒霧からホットミルクを受け取り、ソファに座っていたトガちゃん達の元へいき黒霧のサンドイッチを頬張った。
『おいし』
「ちゃん、昨日はちゃんと眠れましたッ?」
『ベットに横になったらすぐに寝ちゃった。もうピンピンしてるよ』
「よかったぁ。ちゃんのカアイイ顔が見れないのはトガやッ!」
可愛く口を尖らせながらそう言うと、座ったまま抱きついてきたトガちゃん。
トガちゃんの柔らかい頬が私の頬へ擦り寄ってきた。可愛いし、嬉しいんだけどいくら女の子でも恥ずかしくて顔に熱が集中するのが分かる。
『ん、トガちゃん...はずかしッ...』
「えへッ!昨日荼毘くんとはもーっと恥ずかしいコトしてたのにですかぁ?」
『な、トガちゃんの意地悪...』
珍しくニンマリと笑いながら揶揄ってくるトガちゃん。
誰からとは言わないが、意地悪な笑みが可愛いトガちゃんにも伝播してるのではないかと心配しそうにもなる。
いつのまにか私の空いてる隣に座っていた荼毘と、カウンターでこちらに背中を向け座っている弔くんとミスターを睨んだ。
「お前、今死柄木とミスターに失礼なこと思ってたろ」
私の心を読んだかのように荼毘が口端を吊り上げながら言った。あなたも入ってますけどね、と内心で思うと同時にこの男に失礼、という概念が存在する事に心底驚いた。
『別にー。』
「つーかよ、」
トゥワイスやマグ姉とお喋りしてたスピナーが突然声をあげた。