第2章 欺く者は男嫌い?!
その後、半分だけ殺気を出して他の
朱雀の仲間を見て言う。
「お前らはどうすんの?こいつと同
じようになる?こいつを置いて逃げ
る?」
毎回、こう言った後は傷ついた仲間
がいるのにもかかわらず、見向きも
しないで逃げていく。
所詮、人間なんてそうだからなんと
も思わないが…
「た、剛さん!!逃げましょう!」
「お前は、馬鹿か」
おお〜。この人は、仲間を見捨てな
い、正義のヒーローヅラか?珍しい
「こんな強いヤツがいるってのに面
白い闘いをしないでかえるってのか?
あ?俺は、力が余って余ってしょう
がないんだよ!」
「かはっ」
正義のヒーローヅラと思った私が馬
鹿だったと、剛と言われているヤツ
に殴られている、下っ端を見て思っ
た。
剛と言われているヤツは、その後私
を見て不気味な笑みをこぼした。