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【名探偵コナン】ゼロの花嫁【短編】

第9章 【降谷 零】私のヒーロー




警察学校に入学して1ヶ月。

寮生活にも慣れ、外出や外泊が
許されるようになった。

警察学校の1日は朝の掃除から始まる。

外の掃き掃除で私が密かに楽しみしていること

それは───




「悪ぃ松田、そっちのチリトリ貸してくれ」

「おうよ!その代わり、あとでちゃんと
 返してく、零!(返してくれい)」

「ははは。つまらん、2点」

「おいおい!そこは零点・・・だろ?」


「「ははははは!!」」



金色の髪に褐色の肌がひときわ目立つ彼。

入学式で新入生代表として壇上に上がっていた
降谷零くん。

女子の間でも、とても人気がある。

話してみたいなぁ・・・と思いながらも
未だに遠くから見ているだけだ。



「!何見てるの?」

「あ、美波・・・ううん!何でも・・・」

「あ!萩原くんだ!
 萩原くーん!次の休みの合コン忘れないでね!
 イケメンいっぱい揃えてよー!」

「えっ合コン!?」



いつの間に萩原くんと仲良くなったんだろう。

美波、コミュ力高い。

合コンか・・・降谷くんも行くのかな・・・。



「そこの金髪の外人さんもー!!」

「き、金髪の外人さんって・・・失礼だよ!」

「誰が外人さんだってェ?」

「あ、いえ・・・すっすみません!教官・・・」



教官じゃなくて伊達くんなんだけどね。

間違えちゃうくらい貫禄あるよね・・・うん。


はぁ・・・と溜め息をついて彼らの方を見ると
降谷くんと視線が合った。



「っ・・・!!」



突然のことで驚き、咄嗟に後ろを向いた。

今・・・たしかに目が合ったはず!

偶然だろうけど朝から幸せだ・・・。



「美波ちゃーん!
 そっちも可愛い子よろしくねー!」

「おっけー!任せてー!」



会話が終わると萩原くんたちは掃除用具を
片付けに行った。

緊張していた身体から、フッと力が抜ける。



「はぁ〜。朝から話せるなんて幸せ!」

「え・・・・・・萩原くんのこと好きなの?」

「うん!めちゃくちゃイケメンよねー!
 ってことで、も合コン行こうね!」

「・・・え!?私は・・・そんな、遠慮しとくよ!」

「またまたー。
 降谷くんのこと気になってるんでしょ?」








・・・バレてたんですか。



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