第8章 【安室 透】好きな人
とこの関係になってから
いつかは来ると覚悟していたが。
こんなに惚れさせておいて
自分は他に男を作って離れていくのか。
がここからいなくなったら
僕はどうしたらいいんだよ。
「え!?終わり!?
いや・・・嫌です!!続けたいです!!」
「・・・・・・は?
僕と沖矢昴を掛け持ちする気ですか?
アイツに抱かれた後に僕に抱かれに
来るって?」
「なっ!!何ですかそれ!?
私、沖矢さんに恋愛感情ないですよ!」
「じゃあ・・・何でアイツの家に・・・」
あんなに嬉しそうな可愛い顔で。
「昨日は沖矢さんにビーフシチューの作り方を
教えてもらいに行ったんです。
あ、2人きりじゃないですよ!
蘭さんとコナンくんと、コナンくんのお友達も
いました!!」
「・・・なぜあの男に教わるんですか。
僕も教えてあげられますけど」
「え・・・・・・それは・・・だって・・・
恥ずかしくて、教えてもらえないですよ・・・
好きな人には・・・」
「・・・・・・好きな人・・・」
真っ赤な顔をして、はにかんでいる。
好きな人に見せるような、恋をしている表情。
の・・・好きな人・・・・・・。
「・・・あの男直伝のビーフシチューを
食べさせるんですか・・・僕に」
「・・・嫌なら食べなくていいです」
「食べるに決まってるでしょう。
好きな人が作ってくれるんだから」
Fin.