第7章 【降谷 零】初体験
さん・・・めちゃくちゃいい匂いがする。
ふわっと漂う甘い香りにクラクラしそうだ。
いい匂いで華奢で柔らかくて・・・
男と女の違いに驚きが隠せない。
悶々と考えていると自分の背中に手の感触があり
さんも抱きしめてくれたのがわかった。
胸が高鳴り彼女を抱きしめていた力を強めた。
さんの胸が・・・当たっている。
柔らかすぎだろ。揉んだらどうなるんだよ。
あぁ・・・胸も気になるけど・・・キスしたい。
ずっと気になっていた彼女のぷるぷるの唇。
キスしたい・・・舐めたい・・・噛みつきたい・・・。
「れ、零くん・・・ちょっと・・・痛い、です」
「ああぁぁ!!す、すみません!!
力入れちゃいました・・・」
「ふふっ・・・零くん、こっち見て?」
「え、はい、何・・・
ちゅっ・・・と可愛い音を立てて
唇に柔らかいものが触れる。
さんと・・・キス、してる・・・。
「・・・気持ち悪くない?」
「え・・・何、言ってるんですか・・・
すっげー気持ちいいですよ・・・」
「私も・・・気持ちいいよ。もっと、したいな・・・」
さんの誘い文句に
今度は自分から唇を押し当てた。
ちゅ・・・ちゅ・・・と音を立てて部屋に響かせる。
初めての感触に気持ちが昂り、動きが止まらない。
一生キスしていたいとさえ思う。
「んっ・・・ふ、ン・・・」
「はぁッ・・・さん・・・可愛い・・・」
このエロい声は本当にさんか?
吐息混じりの艶やかな声が僕の下半身を疼かせていく。
「ん・・・ぁ・・・零くん・・・」
「ッ・・・可愛いです・・・さん・・・!」
ちゅっ、ちゅっと重なるキスも激しくなってきて
口の隙間から舌をニュルリと入れてみた。
ソレをピクッと反応したさんの舌が
そっと絡めてくれる。
何だこれは・・・舌ってこんなに気持ちいいのか。
熱くて唇より柔らかい感触に鼻息が荒くなるほど興奮した。