第7章 【降谷 零】初体験
この日に伝えると決めていた。
あなたへの想いを────
「・・・ッしゃー!!!あったぞ!ほら!!」
「うわー・・・本当にあるわ・・・すげぇな、ゼロ」
「はー・・・やっとこの時が来た・・・」
高校3年生の冬、僕は東都大学に合格した。
規則正しい生活を送りながら
空いている時間は全て勉強。
毎日の塾に週に1回の家庭教師。
合格する自信はあったが、実際にこの目で確認するまでは気が抜けなかった。
ついに・・・ついに待ち侘びていた時が来たんだ。
「おめでとう!めちゃくちゃ頑張ってたもんな!」
「おう!ありがとう!
じゃ、学校に報告してくるわ!」
「それ終わったら帰るんだろ?
飯食いに行こーぜ!」
「ごめん!また今度な。
今日カテキョだからさ!」
「あー今日なのか!ついに・・・だな」
ヒロにも話していた。この日のことを。
僕は家庭教師のさんに、告白する。