第3章 【降谷 零】上司からの愛
ブー・・・ブー・・・ブー・・・
零の携帯が鳴っている。
「・・・・・・悪いが、このまま出るぞ」
「えっ!?」
「風見か、どうした」
風見さんからの着信・・・だとしても、この状況で出る!?
せめて抜いてから出てほしい。
止まっているとはいえ微妙に腰が揺れていて、声を出さないように必死だ。
「あぁ・・・、今は手が離せないからあと10分・・・いや、15分・・・いや、30分後に来てくれ。じゃ」
「・・・・・・え?風見さん・・・来る、んですか?」
「30分後だ。急ぐぞ」
「え、い・・・ぁんっ!」
突然、風見さんが来ることになり焦っていると繋がっていたモノを抜かれ、ふわっと身体が浮いた。
横抱きで風呂場に運ばれる。
シャワーを浴びて急いで帰れということか。
零はまだ達してないけど辛くないのかな・・・と思ったが、風見さんが来るのだから、そうも言っていられない。
2人で温かいシャワーを浴びるため、身体を寄せ合う──
「ひっ・・・・・・ぃやぁ・・・ん!」
「は・・・っ、しっかり掴まっておけよ」
先程抜いたモノが後ろからズブっと入ってきて、予想もしていなかったことに息が止まりそうになった。
胸と下の蕾を摘まれながら前後に揺らされ、一気に快感が襲ってくる。
絶頂に達したばかりで耳まで零の声で犯されて、最後まで立っていられる自信がない。
「あぁっ・・・む、り・・・やっ・・・かざ、みさ・・・来ちゃ・・・う!」
「あ?俺に抱かれてる時に、他の男の名前・・・呼ぶなよ・・・ッ!」
「はあぁぁっ・・・!や、やぁ・・・ん!!」
快感に溺れながらも、風見さんが来てしまったらどうしようと冷や冷やしているのに、零は早く終わらせる気はなさそうだ。
彼を怒らせてしまったことで、既にイっているのに何度も何度も攻められる。
ナカが、ぐちゃぐちゃと卑猥な音を立てているのがまた厭らしくて興奮してしまう。
「やだっ、も・・・むり・・・っ!や、あぁ・・・っ!」
「・・・俺の名前だけ、呼べ・・・!」
「んっ!れ・・・れぃ・・・零、好きっ・・・いやぁっ!」
「・・・・・・、好きだ・・・愛してる・・・!!」
浴室に甲高い声を響かせ、何度目かわからない絶頂を迎えた。