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あの方々の守護霊は2[dzl]

第4章 あの約束


「……ということなので、今から送るデータパックをダウンロードして欲しいんです」
 ある日のこと。
 私は、次のおんりーさんの企画のために、仲間たちで作ったデータパックについての話を通話で説明していた時だった。
 おおよその説明をし終え、では私はこれで、と通話を切ろうとした時、おんりーさんが話を振ってきたのである。
「明後日は空いてるんですけど」
「……え?」
 急になんの話かと思って困惑していると、おんりーさんはこう付け加えてきた。
「前に、神社に行こうって話してませんでした?」
「あ〜……」
 忘れてた。適当に言ったことだったのだが、確かに前に私がそんなことを言った。
「みんなは誘えなかったんですけど、俺明後日暇なんですよね」
 とおんりーさんから誘ってくれるのはありがたい。ありがたいのだが、あの生き霊たちを目の当たりにして普通に振る舞えるかは分からなかった。
 けど、もし神社であの生き霊たちをいい感じにお祓い出来るなら……ここは視える私がついて行った方がいいのかもしれない。
「聞こえてます?」
「あ、すみません、聞こえてますっ」私は慌てて答えた。「行けると思います。予定を確認したら、また連絡をします」
 どうかせめて、おんりーさんの周りにいる生き霊たちが和らぎますようにと祈りながら。
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