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ゲスいヤツ
第4章 アタフタ
「もう片方折ったら
バランスよくなるかな?」
そう思って何回か試みてみたけど
折れる気配がない
じゃあなんで片方は折れたんだ!
そうしていると
「ねーねー、そこのおねーちゃん
座り込んでどうしたん?」
知らない男たちに
囲まれてました
うわー、やばいなぁ
「あっ、ヒール折れて
歩かれへんのか
駅までおぶったるからおいでよ」
不審者におぶられたら
大変なことになるのは
目に見えている
「どうしよ…」
無意識に
心の中で助けを求めていた
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