第15章 Genesis2:16-17
何が正しい事なのか
何が悪い事なのか
「智…っ…もっ…無理っ…」
ベッドのシーツをぎゅっと握りしめ、耐えてる手を後ろから握りしめた。
「入れてもいい…?」
「だめっ…まだ俺、イってるっ…」
「お願い、翔…入れさせて…」
息が上がって苦しい。
心臓がバクバクいって暴走してる。
汗が止めどなく出てきて視界を滲ませていく。
アソコの先がジンジンしてもう爆発したいと暴れてる。
「だめっ…もうちょっと待ってっ…」
もう限界だった。
背を向ける翔の身体を強引にマットレスに押し付けた。
「智っ…だめだってばあっ…」
「ごめん」
何をこんな焦ってるんだろ。
どうしてこんな繋がりたいんだろ。
自分で出した精液とローションに塗れている翔の身体はズルズルと滑ってしまう。
それでもなんとか腰を持って引き上げる。
「謝ったらいいってもんじゃないだろっ…」
「でももう無理…」
ゴムはさっき急いで装着した。
後ろの口は、翔が泣き出して止めて来ても構わず解した。
早く繋がりたくて。
結果、翔は盛大にドライでイッてしまって。
俺に触るなと酷いことを言う。
「お願い…翔…」
背中から抱きついて、翔の腰の下に素早く枕を入れた。
少し浮き上がった腰は、挿入するのにちょうどいい角度になった。