第13章 Ephesians4:25
「俺も」
短く、智が答えた
もう、無理だった
もう、誤魔化すことはできなかった
「智っ…」
切羽詰まったような顔をした智から、またキスが降ってきて。
目を閉じて全身で智の感触を感じた。
くちびる、熱い
からだ、熱い
どこもかしこも、熱い
「ん…」
深く俺の口の中に智の舌が入ってきた。
それに舌を出して絡めると、全身が粟立って止まらない。
「あ…ぁ…さと…」
今度は顔中に智のキスが降ってきて、止まない。
「翔……」
がぶりとかぶりつくように首筋を吸われて、身体が仰け反った。
「ひゃっ…あぁっ…」
「ここ、弱い?」
「う…わかんない…」
答えたのに、またがぶりとかぶりつかれて。
そのままスエットの上着の裾から手が入ってきて、脇腹に触れた。
「あっ…」
驚いて身体を引こうとしたけど、がっしりと押さえられてて動けない。
首筋を這う智の舌が気持ちよくて。
尻から腰のくびれに快感が溜まって身悶える。
その身悶えた身体の上を、智の手が滑っていく。
俺の胸の先端を探し当てると、くるりと円を描くように触っていった。
「ひゃっ…」
驚いた。
なんでこんなに気持ちいいんだろ。
「やば…もう…出ちゃうよ…」
首筋の熱の塊、尻や腰に溜まってる塊。
俺の下半身に溜まっている快感。
「俺ももう出そうだ…」
智も同じだった。
嬉しくなって首に腕を回して、抱き寄せた。
「一緒にイきたい…」