第7章 転 その3
“うーん、他には…もるお、もるなが”
“そのいぶし銀レパートリーが尽きないのはどうしてなのかな我が弟よ”
“ああ、歴史上の人物とか大相撲の関取の名前とかから探してるからね”
“猛烈に理解したくないのに理解出来てしまう”
めぐみはどうやら、弟の趣味に付き合って大相撲や歴史のドキュメンタリー番組を一緒に見ているようでした。
“もるかげ、もるいちろう、もるよし、もるゆき、もるひで、のだおぶなが”
“おいまてまてまてまて弟よ。今なにもかもが違うやついたぞ”
“まあまあまあまあ。それで、ええっと…もるや、もるみち、もるとら、もるのやま、もるのうみ、もるのさと、もるゆき、もるまさ、もるいえ、もるはる…うーん、他になんかあったかなー”
まさとは本格的に戦国武将の名前を考え始めたようです。