第14章 彼女の生きる理由
「ところで、宿儺様……私が助けたあの親子はどうなったの?」
「親子?そんなもの居なかったぞ」
「え?」
(急に怖い話になってない?)
「宿儺様が来たときにはどんな状況だったの?」
「環が俺の目の前に現れた、俺が来たのはお前にかけられている環の術が反応したらしい、環に頼まれて、術が反応した場所に行った、何だかやけに人集りが居たのを覚えているな、近付いて様子を見に行ったらお前が川の中に居た」
「本当に親子を見ていないの?」
「嗚呼」
(じゃあ私が助けたのは一体……)
真白は考えたが体をぶるっと震わせた
(ま、まさか幽霊?……そんな訳ないよね……)
「ふ、不思議な出来事もあるのね〜〜」
この後、あの親子のことを忘れずにいた真白は怖すぎて眠れなくなり、宿儺に添い寝されて一緒に寝た