第11章 真白の謎
「おい、どうして俺もやらなければならん?お前達で勝手にすればいいのではないか」
宿儺は玲花に強引に環の屋敷に連れてこられ不機嫌だった
「いいじゃん宿儺、3人で決めたほうが効率が良さそうだし」
「玲花……貴女宿儺を道連れにしたのね、根性があるわ」
「えへへ、それほどでも〜〜」
「褒めてないわよ」
「……今回はもうひとりの子も連れてきたのね」
環は白髪の子と紺色の子を見た
その子達は玩具で遊んでいた
「うん、だって現物を連れてきたら良いものが浮かびそうじゃん」
「俺は赤子の名付けをする暇がない、帰らせろ」
宿儺は帰ろうと立ち上がる
「だ〜め〜よ〜逃さないわ」
玲花は宿儺を逃さないように腕を掴む
「はぁ……さっさと済ませてやる」
「そうこなくっちゃ」
「うーん……」
玲花は白髪の子を見ながら唸っていた
「よし、この子の名前を白にしよう!!」
「動物じゃないんだしもうちょっと考えなさいよ」
環がツッコミを入れた
「……私、紺色の子のほうは思いついたわ」
環は思いついたように言った
「え、なになに?」
「“雪花”なんてどう?直感でそう感じたわ」
「あら良いわね、じゃあそれで決まりー」