第11章 真白の謎
玲花は悲しそうな表情をする
「はぁ……どうせ忌み子だとかで殺されたのでしょう、そんなこともあるわよ、あなたは頑張ったわ」
「……」
「話は変わるけどその子に何が憑いているの、黒い霞が見えるわ」
環は目を凝らして赤ん坊を見た
普通の人間や呪術師から見るとただの赤ん坊に見えるが環と玲花の場合は特別な力があるらしい為、赤ん坊の周りに黒い霞が見える
「分からない、でもこれは霊力持ちにしか見えないわ」
「それなら呪霊という線は薄い、私の専門外ね」
「これを放おっておけばなんかヤバそうな予感がするわ、だから環、封印して頂戴」
「話聞いてた?これは私の専門外、あなたがやればいいじゃない」
「私がやっても弾き返された」
「じゃあ無理ね、諦めなさい……と言いたいところだけどやってあげるわ」
「ありがとう環!!」
「美桜家当主様のお願いだもの、断れないわ……それに恩もあるし」
「あ、ついでに私の子供双子なんだけど良い名前が思いつかないんだよね、一緒に考えてほしいな〜〜」
「いいわよそのくらい」
「有り難いわ〜〜“本当の名”は決まってるけど“表の名”だけはいっこうにぴんとこないのよねーー」