第11章 真白の謎
「環やっほー」
環の屋敷に後ろ髪を結った紺色の髪の少女が訪れた
「あんた……凄いものを連れてきたのね」
環は玲花の腕に抱かれていた白髪の赤ん坊を見て言った
その赤ん坊は寝ていた
「あ、分かる?流石環ね」
「その子は何?また拾ってきたの?」
「違う違う、私の子供よ」
「はぁ!?この1年で何があったのよ……」
「色々とね」
「てことはあの男と結婚したの?」
環が言うあの男とは五条家の当主であり、真白の父でもある五条和真
「いや、してないけどする予定」
「これがデキ婚ってやつか……」
「え、デキコン?異国の言葉?」
「まぁ異国の言葉ね、気にしなくていいわ」
環は数年、異国に行っていた為異国の言葉を身に着けていた
「というかどうなったらそうなる訳よ」
「えーとね、会合やって酒飲んで気付いたら朝まで一緒の部屋にいた、多分酔った勢いで夜の営みってやつをやった」
「はぁ……馬鹿ね、ここまで馬鹿とは思わなかったわ」
「でも後々、和真とも子供作りそうだしそれが早かっただけよ」
「はぁ……子供は何人産んだのよ」
「三つ子、その内のひとりは色々とあって駄目だったわ」