第11章 真白の謎
「封印が破られたらどうなるのか?」
「……最悪、真白に受肉もあり得るわ、何とかしてあげたいけど、、、」
「再び封印をしたらどうだ」
「あなた私が晴明に封印されてたの忘れてない?出来ないわよ」
「なら方法を教えろ」
「それは無理よ、彼奴の封印には“霊力”がいるわ、呪力で封印をしようと思ったのだけどすぐに破られちゃう」
霊力とは呪力の反対の能力である
環は玲花によって作られた存在で半分呪霊で半分は霊力で出来ている状態
美桜家は呪力を持ちながらも霊力を持っている家系
玲花も勿論霊力持ちの人間
普通の呪術師、呪霊が呪力と霊力を持っているとその者の体が耐えきれず苦しみながら死ぬが美桜家の場合は古くからの言い伝えで神が加護を与え、それによって美桜家の人間は死なずに済むという伝承がある
環は美桜家の人間者ではないが玲花が呪力と霊力を均等に保つようにした為、死なずにいるのである
「霊力か……」
「雪花に頼もうとしたけどあの子霊力高くないから無理だったわ、分かっていると思うけどあなたは持っちゃ駄目よ」
「俺が持とうと思ったか、くだらない」
「話が脱線したわ、まぁいっか」
「ところであなたが五条家に突撃したとき、後妻の前で真白を嫁にするって言っていたけど、心変わりでもしたの?」
「お前……見ていたのか?」
「うっふ、いい眺めだったわ〜〜酒の盃に丁度良かった」
この後環が宿儺をからかい、宿儺が不機嫌になったのは言うまでもない