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呪術千年恋 〜呪いの王に嫁入りします〜

第8章 奪還


「質問に答えろ、真白をどうする気?その子は五条の人間だ、お前がやすやすと気軽に触れて良い相手ではない」

「分からんのか?この小娘を迎えに来ただけだ」

「迎え?美桜家でもない君が?」

「俺がここに来たのは俺の意思ではない、単に頼まれただけだ」

「そんなのどうでもいいよ、とにかく真白を返して」

「返したところでこの小娘はまた地下に行くのだろう?返して地下に戻らせるのは惜しい、俺の遊び相手でもしてやろう」

「お前!!」

叶は宿儺を睨んだ

「何だ、怒っているのか?俺からも言わせて貰うが小娘が地下でどんな状態だったか知っているか?」

「……知らない」

「死にかけていた、おそらくあの女が原因だろう」

「あの糞ババア!!」

「お前が小娘を大事に思うのなら俺の前から消えろ、何ならお前が小娘を守るのか?」

「……」

「できないだろうなぁ、大したことはないな、次期当主は」

叶は何も言えなかった
何故なら宿儺が言っていることは正論で否定できなかったからだ
宿儺は黙り込んだ叶を数秒見つめ、やがて真白と一緒に姿が消えた


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