第6章 五条家脱出作戦 〜当日〜
真白は刀を構えた
「何もないくせに邪魔するなぁ!!」
前から来た家臣の刀を避け、問答無用で足の部分を斬る
「あ”ぐっ……」
斬られた男はその場に倒れ込み、立てなくなった
(殺す必要はない、ただ立てなくする状態にするだけ)
そんなこんなで真白はある程度の家臣を斬った
そして残りのひとりになったところで
「お前……何故そんなに」
(ふぅ、素振りだけでも何とかなるのね)
「日々の努力、あなた達以上に私は修行をしてきた」
「ふざけるな、俺達のほうがもっと__」
(大人なのに情けない)
「まぁ良い、どの道お前は五条家の怒りを買った」
男は闘う様子になるが何故か刀を抜かない
(何で刀を抜かないの?)
男はぼそりと真白に聞こえない声で呟き、やがて男の周りに無数の光線が現れ、真白を襲った
「!?」
真白は何とか光線を避けて体制を整える
(術式!?初めて見た……)
「驚いた顔だな」
「初めて見たからね」
「ならこれはどうだ?」
真白が瞬きをした瞬間、目の前から男が消えた
(え!?)
真白が驚いていると背後から人の気配を感じた
振り向くとそこには男が居た
(しまった!!)
真白の首に衝撃があった、頸動脈を圧迫させられた為真白は気を失ってしまった