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呪術千年恋 〜呪いの王に嫁入りします〜

第5章 五条家脱出作戦 〜準備段階〜


宿儺と初めて会ったあの日から真白は毎日のように河原に訪れ、宿儺と話すことが習慣になっていった

「宿儺様?あれいないな〜」

(来ていないのかな?)

真白がキョロキョロしているとふいに上から何かが落ちるような音がする
振り向くと

「え、宿儺様!?」

「五月蝿いぞ小娘、昼寝の邪魔をするな」

「昼寝って……もう夕方よ」

「俺の自由だろう」

宿儺はまた寝ようと寝転がる

「布団で寝たら?」

「なら膝を貸せ」

「宿儺様って自由人だよねー」

そう言いながら真白は宿儺の隣に座り膝を出す

「小娘、急に馴れ馴れしくなったな」

「嫌?私宿儺様と友達になりたいから敬語を外したほうがいいかなって思ったんだけど……」

「まぁ良い」

「ねぇねぇ宿儺様、お菓子作ってきたんだけど食べる?」

「何を作った?」

「お団子」

「……」

「要らないなら私が全部食べるけど……」

「食う」

「はい、口開けて」

真白は団子の入った袋を取り出し、宿儺の口に近づける

「小娘に食べさせられる筋合いはない」
 
「その体制だと食べづらいでしょ?」

「……むぐっ!?」

真白は問答無用で宿儺の口に団子を突っ込む

「小娘ぇ……」

宿儺は真白を睨みつける

「嫌なら自分で食べて」




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