第30章 本当の気持ち
(意外と仲がいいのね)
「いつかは行こうと思っていたのだけれど場所を忘れていたし行けなかったのよね」
真白は屋敷があった場所へ目を向ける
すると宿儺が突然、真白に口づけた
「!?」
真白は驚いたがこれからは口づけもするのだと思うと真白は頬を染める
そんな真白を宿儺はクククっと声を殺して笑っていた
「もう、いきなり過ぎるわ!」
むすっと怒ったような表情をする真白は本気で怒っていないようだった
(幸せね、こんな幸せがずっと続くといいわ)
密かに真白はそう思った
この幸せに終わりが近づこうとしているのはこの時の真白は知る由もなかった