第4章 運命の出会い
「それなのに呪力を持たんのか……ケヒッ、さぞ蔑まれているだろうなぁ」
「その通りです、でも私には味方がいますから」
「その味方も、いつまで味方でいるのだろうな」
宿儺は何かを楽しむように真白を見つめた
「ねぇ、宿儺様も呪術師なの?」
「そうだ」
(ふぅーん)
「じゃあ、術式とか領域展開も使える?」
「当たり前だろう、使えないと思っていたのか?」
「違いますよ、どんなものか見てみたくって……」
「呪術には等級があるらしいけど何級なの?」
「特級だ」
「え!?凄い!!」
ふたりは他愛のない話をした
話に没頭していたせいか気付いたら辺りが暗くなっていた
「私、そろそろ帰りますね」
「嗚呼」
「明日も会いましょうね!宿儺様!!」
「おい、何故お前と話さなくてはならん?」
「いいじゃないですか、今日、宿儺様と話して楽しかったから明日もやりたいなって」
真白はその後“駄目ですか?”と言葉を付け足した
「はっ、好きにしろ」
宿儺は真白から目を離す
「では、また明日!!」
真白が立ち去った後、残された宿儺はこう呟いた
「変わった小娘だな」