第26章 女の陰陽師
「すみません、シュウ様……こんな醜い姿でお迎えしてしまい」
申し訳なさそうな顔で女は言った
「咲……こんな姿とは何だ?咲は咲で美しいではないか……」
「シュウ様……」
愛おしそうに女は青年を見つめた
青年は女の頭を撫で、爽やかに微笑んだ
(あーふたりの世界に入ってるわね)
「咲、俺と一緒に行こう、これからはもっと一緒に居れる……」
「はい!!シュウ様!!」
女は満面の笑みで青年に言い、姿が消えていった
そして青年も消えた
「どうなっているのですか、真白殿?」
「見て分からない?再会だよ」
「私には何が何だか……それに帝の髪なんて必要無かったのでは……」
「はぁ、しょうがないわね……さっき居た青年の顔を思い出してみなよ、誰かに似てるとは思わない?」
少しの間、清雅は必死に青年を照らし合わせる、すると……
「あ、帝!!」
「そう、あの女は帝の愛人だよ……帝がまだ重い使命をせよっていなかった頃の」