第4章 運命の出会い
河原に着いた瞬間、真白は泣いた
今まで溜めてきたものを出すかのように
「私、私、ふたりに酷いことをッ」
(嫌われたかな……)
真白がしばらく泣き続けた後、奥の方から音がした
真白は気になり、音のする方へ向かうと
「っ!!」
そこはちょっとした湖で後ろ姿で男性が水浴びをしていたのだ
(何で……こんなところに男の人が?)
色々とやばいと思った真白は道を引き返そうとしたが木の枝を踏んでしまい、音を立てた
(まずい……)
真白は振り返ると男性も振り返ったようで目が合った
「お前、誰だ?」
男性は睨みつけるような感じで真白を見た
「えっと……通りすがりの人です」
「通りすがりの人がこんなところに来るわけがないだろう、男の裸を拝む趣味を持つ女か?」
「ち、違います!!」
「ならどうしてこんなところにいる?」
「それは……色々あって気持ちを落ち着かせようと立ち寄っただけです」
「矢張り通りすがりじゃないな、お前」
「いや、通りすがりです!!」
「はぁ……」
男性は湖から出て行こうとする
「ちょっ!?何するつもりですか!!」
「俺は着替える、当たり前の行為だろう」