第25章 それぞれの決意
透子と別れ、水蛇と真白は屋敷へと向かった
「意外ね、水蛇がここの村長さんだなんて……」
「ヘヘ、凄いでしょ……まぁ成り行きでなったって感じ」
「それでも凄いわ」
そう話しているうちに目的地の屋敷に到着した
「ようこそ、僕の屋敷へ……これからよろしくね」
水蛇は玄関の戸を開けて、真白に向き合った
そして自分の手を差し伸ばした
「今更過ぎるわ、これからお世話になります!!」
真白はその手を取った
こうして真白の新たな生活が始まろうとする
これから起こりうるさらなる災いが降り注ぐなどとこの時の真白は思いもしなかった
(新しい生活が始まるのね……何だか楽しみ)