第23章 真白の役割
「はぁ〜〜疲れた」
真白は呪霊と先程呪霊を祓い、一段落ついたところだ
何故こうなったかというと最近、人に害する呪霊の数が増えたということで仕事が入ってきたのだ
そして真白は朝廷から認められ、呪術師になった
等級は1級だ
「今日はもう遅いし、帰ろっか」
今の時刻は夕方、真白がぷらぷらと帰路へと向かった
(近道しようかな)
屋敷へと続く道の片道に林があるのを真白は思い出し、そこへと入って行った
(なんか冒険家気分になれるわ)
軽い足取りで真白が進むと霧が出てきた
(うわっ最悪……霧で前が見えなくなってきそう)
早く帰りたいという一心で真白は霧が濃くなる前に早歩きになっていた
(あ、少し晴れてきた)
早歩きで進んだお陰で林の出口へと辿り着いて林から出た
「え?」
林を出たと思っていた真白は驚いた
何故ならそこは林から出ていなかったからだ
(私、林から出た筈……よね)
混乱を隠せなかった真白はどうすればいいのか悩んでいると
“こっち……こっち……”
何処からか声がした
(ん?声が聞こえる……)