第22章 不意打ち
「ふんふっふ♪」
この日の真白は都に行った帰りなのかご機嫌な様子へ屋敷へと帰る道である、人気が少ない細道を歩いているところだった
「美味しかったなーーあのお菓子」
ご機嫌な理由はどうやら甘味処に行ってそこにあったお菓子が美味しかったから気分が良かったのだろう
「!?」
視界の端から何者かが水の攻撃をしてきた
当然、真白は避けたがそれによりご機嫌な時間はあっという間に終わった
(何よこんな時に)
真白がそう思っていたのも束の間、攻撃してきた人物が出てきた
それは紫の衣に身を包んだ着物の男で後ろ髪を三編みしていた
顔にはこの時代では珍しい丸眼鏡をかけていた
「君、私に何の用?」
(平和的な用だと良いのだけれど)
「憎い……憎い……」
(あぁ、平和的じゃないわこれ)
男が呟いた時、男の体に黒いモヤが纏わりついていた
(あれ何?)
真白が男に纏わりつく黒いモヤを目を凝らして見ていた
(うーん、もしかして……いやもしかしなくともあの男の人、呪霊だな)
「なんか普通の呪霊と少し違う気がする」
(なんか操られている感じがするな、あのモヤが原因かな?ひとまず取り除いて様子見してみよう)