第20章 圧倒的な差
「呪術師になりたいから、その為には経験を積まないといけないと思った」
「呪術師だと?」
宿儺は更に不機嫌になった様子
「うん、私はし__じゃなくてお母さんみたいになりたいなって思ったの」
(危ない危ない、師匠って言いそうになった)
「世の中はそんなに甘くないぞ」
「分かってる、それでも私は呪術師になる」
真白は宿儺を見つめた
宿儺が何を思って聞いているのか分からないが真白は強い決心を宿儺にぶつけた
「お前の意思は分かった、ひとつ教えろ、何故あの時呪霊を祓えた?お前には呪力がない、それにあの呪霊は残骸からして特級だったぞ」
(特級だったの!?)
「札と刀で祓えた」
「いつの間にそんなものを……」
宿儺は驚いた顔をした
宿儺が驚くのも無理はない、真白には呪力が無く戦う術を持っていないと思ったからだ
「……中庭に来い、力を見てやる」
少しの間を置いて、宿儺は真白に言った
「うん」