第20章 圧倒的な差
真白は目を開けると神社に居た、そこは玲花と会っていた神社だった
だが今までとは違い、笛の音が聞こえた
発生源らしきところに目を向けるとそこには石の階段の上に座った玲花が笛を吹いていた
「師匠……」
笛の音は止まり、玲花は笛から口を離して振り向いた
「真白、お疲れ様」
「本当に疲れたよ、最初は低級の呪霊を祓っていたのに最後は特級同等の呪霊に会って体のあちこちが痛かったな」
「あはは、でも呪霊は祓えたでしょ?」
「うん」
玲花は真白に近付いて真白の頭を撫でた
「よく頑張ったね、真白」
「……師匠に頭を撫でてもらうと何だか嬉しいな」
「そう?じゃあ頑張った真白にご褒美をあげよう、何が良い?」
(ご褒美……それなら)
「笛を教えて、師匠」
「笛?そんなことで良いの?」
「師匠にとっては些細なことだと思うけど私は師匠に近付きたい!!」
真白は覚悟を決めた目で玲花を見た
「分かった分かった、笛の練習をしよう」
真白は玲花と笛の練習をして過ごした
時には雑談をしたりした
そんなこんなで玲花と別れる時間を迎えた
「じゃね、師匠」
「うん、またね」
真白は玲花に手を振ると姿が消えた
(楽しかったな)