第19章 都での異変 〜後編〜
(結構飛ばされたな)
真白は前に視線を向けた
そこには人形の呪霊が立っていた
(多分1級……いや特級かもしれない)
「初っ端から苦労しそうだ……」
真白がめんどくさそうに呟くと呪霊は真白の首めがけて普通の人間には目に見えない速さで近付いてきた
真白は避けて木の上に飛んだ
「雷鳴抱塊」
真白は札を投げて呪霊に攻撃した
札からは雷の稲妻が無数に出てきてそれが呪霊を襲ったが呪霊は避けた
「月光」
次に真白は光を札から放ち、呪霊をめぐりませした
木から飛び降り、型をつけようと滝夜叉を思っきり振って呪霊を祓った
「ただ速さに特化した呪霊だったか……」
無事に呪霊を祓った真白は鈴音と合流しようと歩き出すが
「ところで……ここ何処?」
真白は立ち止まった、所謂迷子になったのだ
(ま、適当に歩いていれば会えるでしょ)
じばらく歩いていると、大きな屋敷が見えた
(え、ここ森の中だよ?こんなところに屋敷があるなんておかしい)
屋敷を見てみると外観はボロボロで誰も住んでいないようだった
(とりあえず、呪霊がいるかもしれないし入ってみよう)