第19章 都での異変 〜後編〜
「なんか大会みたいな感じだね」
真白は歩きながら鈴音に言った
「少しは緊張感を持て」
「持てと言われても……ま、努力はするよ」
「気楽でいいな、それが3日持つと良いが」
「え、3日もあるの!?」
歩いていた真白は鈴音の言葉により立ち止まった
「お前……真逆知らなかったのか?」
鈴音は呆れ顔で真白を見た
(環め、彼奴言い忘れたな……)
「私食料とか持ってきていないんだけど!!」
「安心しろ、私が持って来た」
「頼りになるわね」
「ところで真白……その服装は何だ?」
鈴音はまじまじと真白の姿を見た
真白の服装は普段の着ている着物と違い、巫女服だった
「えーと、気分的に……張り切っちゃった」
(本当は環に勧められて着たんだけど……)
「はぁ……」
鈴音はため息をした
少し経った頃、鈴音は何かに気付いたのか立ち止まった
「とまれ」
「え、何、呪霊?」
「そのほうがまだ良かったのだがな……」
前方から見るからに怪しげな男が3人やって来た
「持ち物全部置いていけッ」
3人の中の頭らしき者が言った
「置いていくわけがないだろう、普通に考えたらどうだ?」