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拝啓愛する皆へ。私の命は3ヶ月の模様です。

第8章 命短し。


ホテルを取ろうと思っていたのに五条先生の計らいで寮の空いてるいる部屋を貸してもらえる事になった。



寮の部屋に戻って、ベッドにダイブした。そのまま丸くなって膝を抱える。



このまま寝たら宿儺に会えるのかな。



・・・えぇ、やばぁ…。宿儺?なんで今宿儺なのさ。なんだろうこのモヤッとした感じ。



会いたい…。のか…宿儺に…。どうしたの私…。



会えるかもしれないし…眠るのもあり。





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目を開けて体を起こし、周囲を見渡す。



眠りにつく前の部屋そのままだった。





なんとも言えない虚無感に襲われて、もう一度ベッドに体を埋める。



目を閉じて、瞼の上に腕をおく。



東京に来る度に生得領域に入れられたり、虎杖君と入れ替わって会いに来てた癖に…。いや、気まぐれか。



死にかけの私には興味無いってか?




「ははは…。惨めだ。」




私には何も無い。死ぬだけじゃないか。




コンコンコン




ノックする音がした。




重い体を起こして、半ば落ちるようにベッドから降りて扉を開く。




「よう。八雲。辛気臭ぇ顔してんな。」



そこに立っていたのは真希ちゃんだった。


「奢ってやるからドーナツ食いに行こうぜ。」





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真希ちゃんと2人で人がごった返す街を歩く。




「私、行くって言ってたっけ?」




「聞いてねぇよ。さっき悟に会って聞いたんだ。お前、こっち来んなら言えよな。」




首に腕を回されバランスを崩した。



「ごめんって。忘れてたの。ていうか、ドーナツ奢ってくれるんでしょ!早く行こ!!」



バカ強い真希ちゃんの腕から逃れて腕を組んだ。



「私が今度京都行った時は八雲がなんか奢れよ。」



すぐに応えられなかった。



今度っていつ?今度って来るの?私に今度なんてあるの?



瞬時にそんな考えが頭を駆け巡った。



歩みが止まった私の顔を不思議そうに真希ちゃんが覗き込んだ。



「どうしたんだよ?奢りはやだってか?」



「ん…ううん。違うよ!奢るよ!奢る!美味しいとこ探しとくね!!」



最近こんなことばっかり考えてる。




少し前まで適当に生きていたのに。
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