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拝啓愛する皆へ。私の命は3ヶ月の模様です。

第6章 カウントダウン


宿儺は私を抱き上げると歩き始めた。



「なんの覚悟も無しに祓ったのか。」



「違うよ。祓う寸前に覚悟は出来たんだよ。でも怖気付いたから、結局かんちゃんが手助けしてくれた。」





私は自分の両手を見た。





「刺した時の感覚まだ残ってる。気持ち悪い。君は嫌じゃないの?」






「くだらぬ。お前だって呪霊を祓う度に感じていることだろう。それと同じだ。」




そう言われればそうかもしれない。呪いに思い合うなんて概念は無いんだろうけど、敵同士なら当たり前だ。




心地よい揺れと疲れがどっと襲ってきて、瞼が重くなる。




「寝てもいい?」




「好きにしろ。」



目を閉じると、すぐに眠りについた。





__________



宿儺は自分の腕の中で眠る八雲に不思議な感覚を覚えていた。




初対面の時の気味の悪さとは打って変わって、か弱いただの小娘になって行った。





いつ殺されるかも分からない相手の腕の中ですやすやと眠る八雲。





「間抜けな顔だ。」





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