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拝啓愛する皆へ。私の命は3ヶ月の模様です。

第5章 宿儺と私。*


[Yakumo side]


ハプニングもあったけど、1日開けて交流戦が再開された。ちなみに私は怪我しまくりだったので、硝子さんに治してもらったけど皆に止められた。



「あんた出る気?またぶっ倒れるわよ。」


真衣ちゃん…。


「安静にしておけ」


東堂目合わないのなんで?本気でビビってたの?!ちょっと傷つくなぁ


「バットも砕くの?」


も、もも…ちゃん…。私、なんでもかんでも砕きません…。


って事で歌姫先生の隣で見学。


「うわぁ。いいなぁ。楽しそ〜」



ていうか、京都校よっわいなぁ…。ま、いっかかわいーもん。


真希ちゃんが東堂の顔に当てた。


「おぉ〜、ナイッピー」



「八雲、仲間でしょ東堂も…」



「まぁいーじゃん?じゃあ、私代打行こうかな」



よっこらせとベンチから立ち上がり、メットを被る。



「バット折るなよ〜」


なぁんで身内に野次飛ばすかなぁ。


「うるせー。」


バッターボックスに立った。


「やぁやぁ虎杖君。」


キャッチャーをしている虎杖君に声をかけた。


「八雲さんって京都校だったんすね。俺、東京校の人だと思ってた。」



「どっちつかずってとこかな。」



「八雲さんまた訓練付き合ってよ。次はもっと本気で!」


やっぱり良い子だなぁ。あんな姿見ても普通に話しかけてくれるなんて…。感動でうるうるしちゃう!!



「虎杖君。君は本当にいい子だね。もちろん。訓練
付き合う…っよ!!」



心地よい金属音が鳴り響いた。




それと同時に、鈍い音がし、バットが落ちて乾いた金属音がした。



「あ…」



「折るなって言ったじゃない!!」



面目ない…。でも、ホームランだ〜。



「じゃあ、バットは予備ないからここで試合終了〜!!東京校の勝ち!」



「なんでシンプルな握力で物を壊すのよ!馬鹿!」


いやいやまってよ。私のおかげで1点取れたのに!



私が、皆に囲まれて文句を言われていると、後ろから声をかけられた。振り向くと虎杖君が手を振っていた。


「またお願いしま〜す!」



私は手を振り返して、前に向き直ると皆の視線が痛かった。


「な、何?」



「八雲あんた、年下タイプなの?」

なんでそうなる?
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