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銀魂 短編集

第16章 土方 居場所


本当に嫌な人だ。

江戸には嫌いな人しかいない。


私の欲しい言葉を
全部与えてくる。


「俺も同じだ。」


目頭に込み上げる
熱いものに
耐えるように
私は唇を噛み締めた。


私は土方さんの
言葉に何も返すことなく、
その場を後にした。



やっぱりこの街にはいられない。

ここにいると
多くを求めてしまう。

いろんな心を手に入れたくなってしまう。


私はここにはいられないと
あの時悟ったはずなのに。


抑えきれない涙とともに
口の中に
鉄の味が広がった。
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