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【KP】BL

第6章 【いっそ、キミを奪って】






「あっ…、かい…とぉっ」


さっきは俺が気持ちよくしたるとか
威勢がいいこと言ってたのに


もう今となってはオレの刺激に
小刻みに体を震わせては
時折、吐息を漏らして。


こうなった廉は
オレにされるがままで―――…。


「ねぇ、こんな感じやすくてベッドシーン
撮影して…大丈夫なの?」

「大丈夫…に、決まってるやん…!
こんななんの、海人にだけやし…」

「……ふーん?」


ニヤニヤしながら
海人が意地悪な視線を向けてきて。


「…まっいいや。放送楽しみにしとくね?
それより…ここでヤる?ベッド行く?」

「…聞くなや、そんなん。いちいち。」


ここで愛してほしくて
海人の首に腕回したのに…


そのまま横向きに抱き抱えられて
ベッドに連れてかれる。


「あそこのまんまでよかったのに…。」
ベッドに下ろされながら海人に文句を言うと


「あー…廉ってそういうのに興奮するタイプ?笑」

「…だるっ。」

「ふふっゴメンね?でも、あそこではダメ。
無理な体勢でヤッて廉にあざ作らせたらやだもん。

「聞いといてよぉ言うわ苦笑」

「それに…明日撮影でしょ?
……バレちゃうかもよ?オレタチノヒミツ。」

「なっお前…!」

「ウソウソ笑
ねぇ、元太ともさ…」


言いかけたオレを
口吻けで塞いで…。



知ってんのよ。ホントは。


海人が
元太と俺のこと妬いてんの。


おまけに こんな風に
聞きたいこと 聞けんかったら


その代わりに…
俺のこと しつこく抱くことも。


やから…


「もう、うるさい。
はよ…きて?海人…」


早く、その 舌 で…
全部…
…シ てよ…


「んー…どうしよっかなぁ?笑」


気付いてんの…?


そんなとぼけた顔ですら
色香を帯びて
唇の端から 溢れ出る 艶めかしさを
隠し切れとらんの。


海人がそんなんやから、俺…


勝手にヤキモチ焼いて
心配して


不機嫌になんの。


最近の海人はさ、
俺がおらんくても楽しそうやし
幸せそうにしとって。


モチロン
海人が愛されるのは嬉しいし
海人の世界が広がるのも嬉しいんよ?


けど、それと同時にこうも思う。


夢の魔法で海人のことを奪って
ありふれた特別で満たして


2人ぼっちで 飽きるほど
時間を溶かせたらって…。











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