第5章 【キミに追いつくまでの70日】
「かいと…誕生日おめでとう。」
「ふふっありがとう。
最高のプレゼントもらっちゃったね。」
「すぐ恥ずいこと言う…」
「あんだけイロンナコトしといてよく言う笑」
「うるっさいわ笑笑」
そう笑う廉に告げる。
「入所13周年、おめでとう。廉。」
「髙橋海人26年目おめでとう、海人。」
「あっ26年目の…オレ?!笑
あんまそういう言い方せん笑
言われてみればそうだけどね?」
「けどこういう言い方したら
ダブルスコアっぽいやろ?
ダブルスコアってことは
運命が交わる歴史的な日やから。」
「あぁ、オレとレン物語のね?笑」
「そうそう笑
俺は運命とかあんま信じんタイプやけど…
海人の生まれた日にアイドルの俺が爆誕したのは
運命的なの…感じちゃうよね。さすがにね。」
「爆誕も自分じゃあんま言わん笑」
「笑! 自分じゃあんま言わんかった?笑」
「廉、お風呂行く?」
「ん、行く。行くってなんか…
ヤッた後に聞くとエロいな笑」
「もう…廉、そういうこと言わないで笑」
笑った拍子に廉からズルっと抜け落ちてきたから
そのまま廉と2人で浴室に向かう。
「廉…カラダ大丈夫?」
「だいじょーばん。
…まだ挟まっとる気ぃするし。」
「えっ?!マジ?」
「ウソ笑 冗談やん笑」
ホントはちょっぴり…マジやけど。
その痛みさえ愛おしいって思えるなんて
愛だね、愛。
*
浴室に入る前にゴムを外して、
脱衣所のゴミ箱に捨てようとすると
廉から見つかって。
「海人…ゴム?」
「あっうん。」
「何で?俺…妊娠せんよ?」
「あー、うん笑 それはそうだけど、大切だから。
廉お腹緩くなりやすいでしょ?
それに、廉に病気になってほしくないし…。」
「やっぱり犬飼くんに影響されて
海人が口説いてくるわー笑」
「今更口説かなくても、廉はオレのモンじゃん。」
そんなかいとの言葉に
不覚にも、赤面しちゃって…。
「あははっ!ほんっと可愛いよね、廉って笑」
なんてことを言ってくる
生意気な海人の年上になるまで
あと、295日。
💛Fin🩶