第4章 【恋の媚薬】
「…ほんまやったわぁ…」
名残惜しそうに長めのリップ音をたてて離れた
レンが、絶対に他の誰にも見せたくないくらいの
極上の蕩け顔でオレを見つめながら囁く。。
「チョコが舌の上で溶けるときな?
脳が興奮するんやって。
やから…」
「いつもよりめっっちゃ濃密なキスになるらしいわ。
今みたいに…。」
そう言い残してはオレの足を挟んで
ソファに両膝をたててた廉が
脱力した勢いに任せてオレの太ももに落ちてくる。
かと思えば、反応した自身を
オレの太ももに擦り付けてきて…
ほんと、レンって油断も隙もないよね苦笑
「仕事の人間関係やから仕方ないし、
断ってとは言わんよ?けど、いまの
俺のが…、1番目で1番のチョコやんな?」
あぁ、もう、、
なんでこんなにかわいいの?
たまらなくなったオレはギュッと廉を抱きしめて
「心配しなくても廉が一番だし、
廉のしか受け取んないよ?」
「ええよ、そんなできん約束せんで…苦笑」
「嘘じゃないって!
受け取んないよ?気持ちは…。」
そんなオレの言葉に満たされまくった顔をして
「俺もそーするわっ!」
なんて照れ隠ししながら
大げさに笑う廉がかわいくて―――…。
「かいっ…さすがにもう、ダメやって!
メイクさんに怒られるで…?」
「ふふっ、今更でしょ笑
もう何回しようがおんなじだってw
あとで怒られよ?一緒に…」
「ほんまにしゃーないなぁ、海人は…」
笑いながら観念したかのように
瞳を閉じたレンの唇を塞いで
オレの舌の上で溶かしたチョコレートを贈った。
ありったけの想いを込めて…。
💛Fin🖤