第32章 【花に想いを】【ソムな関係】
「隙あらば手柄ドロボーしようとするし、
吉川の愛ちゃんになりすまそうとするし…」
「そりゃできることならなりすましたいよ!!
あんなに玲夜からの愛を一身に受けてさ…
あれはさすがに羨ましかったもん!
あ、けどね? でも、もういいの!
めちゃくちゃ想いのこもった花束貰ったから!!」
「喜んでもらえたんはなによりやけど、、
別にこんな目に見えるもんなんかなくても
いつも俺は海人のこと想っとるよ?」
寝癖だらけのオレと違って、
起きぬけとは思えないビジュの廉から
艶やかな視線を送られて…
朝なのに、血圧爆上がり―――
「それにほら、今日のMステの衣装は結婚披露舞踏会
みたいな感じやし、なりすまさんでも
堂々と輿入れできるで?笑」
「こしいれ…」
「んははっ! ポーッとしすぎやろ 笑」
え…? そりゃ、ポーッとするくない?
だって、今日の廉の糖度、すっごいんだもん…
「あ、そういえばたかっしー誕プレどーするー?」
「あっ、それなんだけどさー、
前に廉が言ってた服除菌するやつあんじゃん。
あれ、オレもいいなーって思ってて。
でもさ、オレらどっちの家で過ごすかは
日によってまちまちだし、どっちかの家にしか
ない状態ってあんま便利じゃないなーって
思ってて。」
「あー…ほんならお互い買お。
海人ん家のやつ俺も使わせてもらうことも
あるやろし、海人が俺ん家の使うことも
あるやろうから…今年はそれでよくね?」
「めちゃくちゃいいじゃんそれ!
プレゼントかは…謎だけど、大賛成!!」
ということで、バースデープレゼントも決まって
安心してたのに。
リハ中、どうも廉の様子がおかしい…。
「ねぇ、れぇん、具合悪いんじゃないの?」
「大丈夫やって。ちょっと寝不足なだけやって」
寝不足…思い当たる節はありすぎる。
とはいえ、隙あらば楽屋で横になってるか
トイレにいってるかで…絶対、おかしい。
熱測ってみたら? って促してみても
「大丈夫やけど、もし熱あんの見たら急に病人に
なった気ぃするから測らん」なんて…
こんな頑ななときの廉って大抵、ヤバくて。
インライにかこつけて廉の頬に触れてみたら
やっぱり、、熱かった。
ほんと、廉って頑張りすぎ屋さんなんだから…