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【KP】BL

第2章 【愛し生きること~Ren side story~】





ドサッ!
廉の上に被さるようにしてソファに倒れこんだオレ。


そんなオレを抱きしめたかと思えば
「海人、好きやで? お願い。
そんなぷりぷりせんどって…。」


なんて、潤んだ目で言ってくる廉って…
ほんと、ズルくない?!苦笑


「……わかった。オレこそ、ごめんね?
妬いちゃったりして。」

「ほんまよ笑 もっと相棒の品格、持ってな?」


相棒…


廉のこのたった4文字で
こんなに嬉しくなるんだもん。
困っちゃうよね…。


廉の腕の中で
そんなことを思ってたら
キス、したくなっちゃって。


オレがおもむろに顔を近づけると
口元に当てられた手のせいで
ニアミスする。


「廉…この手、何?
邪魔なんだけど…。」

「今日はせん。」

「え、なんで??だって、オレたち…」

「そうやけど、今日はしたない。」


いや、待ってよ!
だって…この流れはそうじゃん!!


持って行き場のない気持ちに押し黙ってたら


「今日はな、今日だけは
彼女との想い出に浸らせてもらうから。」

「な?!なにそれ!!そんなハナシ、
聞いたことないんだけど…!」

「笑!聞いたことなかった?笑
じゃあ、海人のハジメテやんなぁ?笑」

「うぜぇわ!笑
廉さんそれはさすがにうぜぇっす…」

「笑 まぁ、、ええやん。その子は海人に
俺との未来を譲ってくれたんやから、
少しの想い出くらいくれたってよ…。」


廉の彼女への想いにアテられちゃったオレは
ちょっとだけ、胸がギュッとしたけど…


ん?あれ??
ちょっと待って…?


「廉、海人に譲ってくれたって…何?
え?まさかオレたちのこと話した…?」

「いや、話したいうか…
察しのいい子やったから…さ、その…」

「ねぇ、だからさ…。都合悪くなったら
ごにょごにょすんの、何?笑」

「まぁ、だから、バレ…ちゃったんよね。」


いや、それ…絶対
廉が嘘つけなかったせいだと思う!!


「えー!大丈夫なの?」

「ん、あのコは大丈夫。」

「…ふーん。」


すっごい信頼されてるじゃん。
なんて…複雑な気持ちになりかけたけど


いま、廉の隣にいられて。


同じ歩幅で歩く
廉との現在が積み重なって
過去になっていくなら…


これ以上望むのは贅沢だから
彼女さんの気持ちに免じて
我慢したげる!






💛Fin🖤




 
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