第24章 【ヒミツ遊戯】
「廉、昴くんが抜けてないよ笑」
「抜けてなかった?笑
そんなことより、これやるわ。」
「えっ何なに?開けていい?」
「どーぞ」
いそいそと包みを開けるといつかのキントレで
クリスマスプレゼント企画に持ち込んでた
ボディブラシ。
「えっあっ…これって、、」
「…俺、最近はそれやないと嫌やから
それ、海人の風呂場に置いといてよ」
「えっ、、ありがとうだけど…
なんでか、聞いていぃ…?」
きゅるんきゅるんの目でそう訊いてくる
可愛すぎる海人を射るように見下ろして…
「…言わんと、わからん?」
「わかんない!」
ファンの前に映るときとは違う
それなりに成人男性として適切な距離感のハズ
やった海人が公式の距離感で
無邪気にめり込んでくる。
可愛いやつやなぁとか思っとった、のに―――
「ねぇ、わかんないからさ…」
2人を包む空気が湿度を纏って
視線に、熱が帯びる…。
「言って?ちゃんと。」
「なっ…海人から言えやっ」
「ふぅーん?ズルっ!
ここで逃げるんだ…」
海人の人差し指が
艶めかしく俺の唇を辿って―――
「じゃあさ、教えてよ。
廉好みのキス…」
柔らかな海人の唇が重なって
ヒミツの恋がそっと、始まった。
💛Fin🩶