第15章 【愛情表現が異なる僕らの愛し合い方】
昨日はリスパの後海人と一緒に俺ん家に帰って
酒呑みながら海人とチルっとったら
カイタくんたちと撮った合図…投稿されて。
「…最近、お盛んすぎん?苦笑」って諫めたら
「…誰のせい?」なんて、
ちょっとだけ、不機嫌そうに言うてきて。
「え?俺、何も…」
「ラジオ、廉と2人だと思って、何話そうって…
2人用のトピック考えてたし、楽しみにしてたのに」
なんて、責めるような視線で訴えてくる。
「ん、けど、まちだくんにも改めて
お礼言いたかったし、いいタイミングかなって…」
「それは、わかる。結果的に楽しかったし。
いい時間だったなって思ったよ?岸くんのときも。
けどさ、それだったらそう言ってほしいわけ。」
「サプライズ…成功させたかったんやもん。
前んとき、ニアミスやったから。」
「うーん…廉の気持ちもわかるけど、」
「わかるけど?」
「オレがさ、次の日に向けて
いろいろ考えちゃうのは…知ってるよね?」
「もちろん、もちろん。」
「ああいうサプライズ…得意じゃないもん。」
「得意やないからこそオモロいんやん!笑」
「もーーオモロいじゃないわ!苦笑
こっちはいっぱいいっぱいになっちゃうんだって!
3人でラジオだってあらかじめ聞いてたらさ
気持ちも、話のトピックも3人用で…
準備、できるじゃん?」
「おん…ん?」なんだか頼りない反応をする廉。
「もう…わっかんないかなぁ!?
デートの約束してたのに、突然友だちも来たら
いくらその友だちのこと好きだったとしても
ちょっと萎えない?って話なんだけど!」
「えっあ、そゆこと?」
「そーだよ!!オレはさ、廉が大切にしてきた
ラジオの節目のタイミングに呼んでもらえて
本当に嬉しかったし!
廉と2人で何話そうかなってずっと、考えてたし!」
「そんなふうに考えとってくれたん…」
「そうだよ!!最初にオレを一心同体の相方って
紹介してくれたから、廉もおんなじ気持ちだって
思ってたのに…」
「ちゃうって!気持ちはおんなじ!
気持ちは海人とおんなじよ?
うーん…けど、何て言えば伝わるんかな…」
暫く考えてた廉が徐ろに口を開いて話し出す。
「これ…変に深読みせんで
素直に聞いてほしいんやけどな?」
「なに、その押すなよーみたいな話の入り方笑」
「これはホンットに
押さんでほしいんやつなんやけど!苦笑」