第12章 【水曜日はキミ曜日〜before&after story〜】
「僕…ね?誰とも付き合ったことないし、すっごく、
恋愛下手くそだと思う。永瀬くんのこと、
イライラさせちゃうかもしれないし
困らせちゃうかもしれないし
思ってたのと違うって…
呆れられちゃうかもしれない。」
「あっほやなぁ…そんなん、気にするなんて、。
イライラさせられることも困らせられることも
そらあるに決まってるやん!
けど、、それが好きってことちゃうの?
欲望の数だけ失望が増えるって言うやん!
こっちはな?一般的にみたら欠点かもしらんとこ
さえ愛おしく思えるところまできてるんよ?
逆に、責任とってほしいくらいやわ…」
想いが溢れちゃった俺の言葉を
受け取った髙橋くんが
覚悟を決めたような、見たことない
オトコの顔に一瞬…なって、
えっ…って
戸惑ったところに
「じゃあ、責任、とる…。」
髙橋くんはそう言葉を残して
おずおずと、
ぎこちなく…俺の額に口吻ける―――。
「ごっ、ごめんね。
これがいまの僕の精いっぱい…デス。」
恥ずかしそうに顔を背けながら
そんな爆弾級のセリフを投げてくる髙橋くんに
末恐ろしさを感じながら
「しゃーないなぁ笑
それで許してるわ!」
なんて、必死に余裕を取り繕う。
恋愛初心者にこれほどまでに
ドキドキさせられるなんて…、
前に髙橋くんのハジメテは全部俺がもらったる
なんて勝手に息巻いとったけど、
むしろ、、
俺もハジメテ経験させられちゃうやつなん?!
なんて…
そんな予感をこっそり覚えた
手探りの恋の始まり―――
🩶💛Fin💛🩶